【制作日記】”メーデーメーデー”について

“悲鳴”のような曲

Rickenbacker Bass

これまでベース音源はずっととある1種類のものを使っていたのですが、最近KOMPLETEをアップグレードしまして、ベース音源の種類が一気に増えました。という事で、その音源を使って、ベースから始まる曲を作ってみたいな、という事で作曲したのがメーデーメーデーです。一気に音源の種類が増えたのもあるのですが、ベースの音作りの方法も少し勉強したいというのもあって、主役にしようという風に決めて始めた曲です。

“悲鳴”のような曲

とにかくヒステリックな曲です。叫んでるだけ、言いたい事を言うだけ、現状に文句を言うだけの曲です。前向きに走り出すというよりは、その前段のようなところで、もがいてる瞬間をイメージして書きました。いつだって前向きなんてあるわけもなく、鬱憤が溜まってるだけの瞬間だったり、手詰まりで苛立ちだけが募ってる瞬間の方が時間としては遥かに長い。少なくとも自分はそうです。そんな時に助けてといえればいいですが、そんな風に誰かに助けてと簡単にはいえない、いいたくない人もいる。人の世はままならぬものです。そんなぐちゃっとした経験や感情をまとめて入れ込んだ、悲鳴のような曲です。

即興劇(インプロブ)

メロディが先に完成して、歌詞を考えているときに、不意にサビの部分がねぇメーデーそうメーデーと聞こえた気がして、そのままテーマにしたのですが、サビの繰り返しで完全に同じ歌詞を使うのは嫌だなと思って、色々と考えていた時に、【次のステージへ=第二幕】としていたところを、同じ意味合いで、【すぐにでも始まるステージ=台本のない即興劇】という風なイメージで、即興劇にしよう! ……と思ったまではいいのですが、即興劇だと文字数的に入らないし、無理やり入れても言葉の感じがよくなくて、何かその代わりになる言葉はないかなぁ、なんて思っていました。そこで初めて知ったのですが、即興劇=インプロブという言い回しがあるんですね。演劇に詳しくないので知らなかったのですが、綺麗に文字数も決まって、凄く気持ちのいいラストサビの歌詞になりました。ここが一番のポイントかなぁと!

【メーデーメーデー】/ カンダマサヨシ feat. v_flower
《 メーデーメーデー 》 作詞 作曲: カンダマサヨシ歌: v_flower 歌詞 ありふれた空虚 白紙の地図に描いた夢が滲んでいつから読めなくなった?困ったな 惰性で進む航路...
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